一人っ子独身で、親が認知症【①】

親は無年金・無収入・資産なし。老後の備えは一切なし。借家住まいで持ち家なし。これだけナイナイ尽くしの親を、女の細腕(実物は太め)で養っていくなんて無理な話です。それはもう自殺を考えるほど修羅場でした。

年収1,000万円でも貯蓄なし

父は自営で、某ハウジング大手の下請けをしていました。景気が良い時は年収1,000万円あったようです。私立四大に行かせてもらったし、社会人になってからしばらくは、短時間のパートで平気でした(就職氷河期)。一見、経済的に裕福に見えますが・・・
私が小学~中学生の頃、定期的に伯母といとこ二人がうちに来て、父に借金していました。返済されることのないお金です。従兄が二人とも社会人になるまで続きました。
また母方の親戚は県内に住んでいるので、たまに集まって食事会をしていましたが、その費用は全額父が支払い。2次会(名古屋の錦三丁目)の費用も。
仕事で必要なユニック付きトラックにもお金を掛けるし、趣味はゴルフ、カラオケ、園芸。取引先との付き合いもありました。父の辞書には「貯金」という文字はなかったようです。そういえば、小学生の私と母が一緒に叔父の家に行ったとき、叔父の奥さんからお金を借りていたな・・・。母も奥さんも泣いていましたよ。家業が順調な時は、母が私のために父に内緒で貯金をしてくれていました。私もお年玉やバイト代は貯金。
そして自営業も傾き始め、ついには廃業。そこからは私が両親を養うことになりました。その頃にはパートから社員に登用されていたのですが、手取りは少なく、私の貯金を切り崩して生活していました。もう、お先真っ暗よ。

借家取り壊しで引越し

借家住まいで約50年。老朽化が激しく取り壊すことになり、いよいよ引っ越すことになりました。借家と言っても「定期借家」で、本来はとっくに引っ越さなければいけなかったのです。期限の5年なんてとうの昔に過ぎていましたから。それを大家さんの厚意で住まわせてもらっていたのに、父は「出て行けなんて横暴だ。住んでいる俺らに権利がある。ごちゃごちゃ言うなら俺がガツンと言ってやる。」と、超絶恥ずかしい勘違い発言をしていました。何を言っても理解できないようです。
ただ問題が。この頃、もしかして認知症か・・・?と疑わしい状況だったので、引っ越すのが怖かったのです。引越しは最大のストレスで認知症も進むし、健康な人でも引越しうつがあるとか。不動産屋のアドバイスもあり、引っ越す前に介護認定を受けておくことにしました。結果、要支援1。
私の貯金も底を尽きかけており、父に生活保護を受けてもらうため別世帯にする必要がありました。同居だと生活保護を受けられないのです。私の収入があるからね。でも私の手取りでは、二人で生活をするのは厳しい!。父の世話を考えると同じアパートで2部屋見つけるのが理想でした。幸い物件が見つかりましたが、なかなかに不便そうな物件でした。でも選ぶ余地がない。通勤時間は2倍近くになるし、狭いし(20㎡未満)、エアコンなし、ユニットバス、駐輪場なし。でもここしかなかった。
引っ越す前「どんな所でも文句は言わん。」と言っていた父ですが、引越後は認知症が進み、文句を言い、徘徊が始まり、私は疲弊していくのです・・・。

誰にも相談できず・・・

同じアパートの1階に父、その真上に私が入居しました。良かったのか悪かったのか・・・。
父は昭和10年生まれ、引越時は85歳。環境の変化に着いて行けず、恐れていたことが現実に!
昼夜の区別ができなくなり、夜中に洗濯や食器洗いを始めるので、物音が私の部屋に響いてきます。近所迷惑になると思うと寝ていられません。すぐに降りて行ってやめさせましたが、そもそも夜中だという事が分かっていないので厄介です。時計も分からなくなるし・・・。
また、早朝に私を起こしに来て「いつまで寝とるんだ!!」と怒られました。いや、起床予定時刻の3時間前なんですけど・・・。「お前の考えとることはさっぱり分からん!!」「もうこんなとこ嫌だわ!!」怒鳴られました。
こんなに言われても、父に申し訳ない気持ちもあったのです。私に甲斐性がないので貧乏で不便な暮らしを強いることになってしまった。庭もない独房のような家に閉じ込められ、誰とも会話せず、環境が変わって分からないことだらけなのです。高齢になってからこれでは、精神的に参っても当然です。私のせいで認知症が悪化したと、自分を責めました。

認知症って、引っ越すとこんなに悪化するんですね。もちろん個人差はあると思うけど、これは地獄でした。一人っ子で独身の私には、身近に相談できる人がおらず、絶望していました。徘徊も始まり、仕事中に警察から電話がきて父を回収に行くという事が月に2~3回。「介護離職」という言葉も脳裏をよぎり、もう人生終わったな・・・と。

この続きはまた後日。

自己紹介
この記事を書いた人

ピアノ、洋菓子作り、漫画・アニメが趣味だった戌年生まれの独身です。愛知県在住で、育児用品を扱う仕事をしています。平社員なので生活はギリギリですが、ゆる~く節約しつつ、ストレスをためない生活を心掛けています。父親が無年金・無収入・無資産・認知症だったため、なかなかの修羅場を経験しました。今は平穏ですが、墓じまいのための資金を貯めているところです。

ちかをフォローする
生活
ちかをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました