自分だけではもう無理なんじゃないかと限界を感じていました。せめて徘徊がなくなり、仕事に行ければ良かったのですが・・・。
地域包括支援センター
かなりメンタルやられていたかもしれないのですが、仕事しないと生きて行けないので出勤はしていました。引っ越し後、出勤前に役所の手続きやら買物やらを済ませ、出勤。仕事ではもちろん手を抜いて楽するなんてせず、きちんとこなしていました。休みの日は洗濯とおかずの作り置きなどの他、家事一通り・・・。今思えば、よくまあ倒れずにやってたなと思います。父の通院もあったし。
引越し前までお世話になっていた医院が遠くなってしまい、私一人で父を連れて行くのがとてもしんどくなったので、申し訳ないとは思いつつ、転院しました。私がお世話になっている医院が近くなったので、父もそちらでお世話になることに。これだけでもかなり楽になりました。
ただ、仕事中に電話があると、大抵は警察からです。父が外へ出て、家が分からなくなって保護されたと。本人は「ちゃんと帰れる!」と言い張るのですが、心配した誰かが通報すれば、私が迎えに行くしかありません。仕事を抜けて父を回収、帰宅してからまた出勤です。そんなことを何度か繰り返したある日。
その日も警察から電話。父を迎えに行くと、交番には「地域包括支援センター」という所の職員さんがいらっしゃいました。たまたま、保護してくださったのがこの方々だったようです。
実は地域包括支援センター(以下包括)については少しだけ知っていました。なんとか介護離職せずに済む方法はないかと調べていた時に知ったのです。一度、相談してみようかな・・・と思っていた矢先、出会いがあったわけです。
そこから少しずつ、父の介護について色々と話が進んでいきます。
※高齢者の生活で困ったことがあれば、まずは包括に相談することですね。お住いの地域によって、管轄の包括が決まっているので、相談してみることをお勧めします。自分から動けば、それだけ早期解決に繋がります。
父の拒絶
包括のおかげで、居宅介護を支援してくれる施設の方とも繋がり、少し救われました。週に3回、10時~14時頃までデイサービスに行くことになり、その間は徘徊の心配がなくなります。レクリエーションを楽しんだり、たまには入浴のお世話もしてもらえます。また、デイに行かない日でも施設の人が訪問してくれて、父の様子を確認してくれます。検温、血圧測定、ちょっとした世間話なんかもしてくれます。大変ありがたいことです。
こう書くと、順調に行ったように見えますが・・・。
最初はとても大変でした。父はデイを拒絶。そんなところに行っても仕方がないと。行く意味はない、構うなと。ケアマネさんや職員の皆さんが迎えに来てくれても、頑として行きませんでした。
私はとても落ち込みました・・・。やっと少しでも救われたと思ったのに、むしろ心配事が増えましたよ。デイに行ってくれることを期待して、父に合わせた生活をしていました。本当はまだ寝ていたい時間でも起きて、父の朝ご飯を用意し、ついでに自分も朝食を済ませる。デイに行かせようと説得を試みても玉砕。極々たま~に行くときもありましたが、ほとんどダメでした。これは落ち込みます。
こんな状況なので心身ともにボロボロでしたが、私本人はなりふり構わず必死でしたから自覚はありませんでした。しかしある日、普段はあまり接点のない店長から心配されました。見た目がすんごいやつれていたようです。更に、同僚に「さっき店長に心配されちゃったよ~そんなに悲壮感漂ってるかな~(笑)」と言ったら「うん、かなりやつれて見えるよ。言うと傷つくかもしれないと思って言わなかったけど。店長だけじゃなくて、他の人も心配してるよ。」と、真顔で言われました・・・。そうか、そうだったのか・・・。自分を心配してくれる人がいると思うと、心配かけちゃいけないですよね・・・。しかし、辛い現状が変わることもなく・・・。
なぜか急変
その日も「今日も行ってくれないんだろうな・・・もう説得するのも疲れたなあ。施設の皆さんにも申し訳ない(´;ω;`)ウゥゥ」と朝から気分がどん底でした。いつもの通り朝食を済ませ、ダメ元でデイの準備をしていると、お迎えが来ました。
「迎えに来てくれたよ~」と声を掛けたら「お~」と、すんなり出かけようとするではありませんか!
「えっ?何が起こったの?」という心境。
「ちょ、待って。杖持った?ハンカチは?」と慌てましたよほんと。いや、なんでこうも急に、180度違った?どうなってんのコレ(^^;
とても喜ばしいことですが、父の心境の変化が急すぎてわけが分かりませんでした。未だに分かりません。でも、何の抵抗もなく行ってくれたのは助かりましたし、とても気持ちが軽くなりました。
その日以降、大抵はすんなり行ってくれるようになりました。それでもたま~に、行きたくないという事はありましたが、行ってくれることの方が多くなったので一安心。施設では誕生月にケーキを出していただいたり、七夕には飾りつけた小さな七夕笹を持って帰ってきました。昼間に関してはこれでどうにかなったようですが、問題は次々と起こるのでした。
今回はこの辺で。また後日。
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